top of page

意外と知らない!?敬称の使い方【Part2】

  • 執筆者の写真: Miyuki Nemoto
    Miyuki Nemoto
  • 2018年4月14日
  • 読了時間: 6分

更新日:2022年8月11日


こんにちは。NEXUSよりネモトです。

本日は、シリーズ第2弾。

まず最初に簡単なおさらいです。

ポイント1:敬称(Mr. Mrs. Ms Miss. など)の後ろは、通常ラストネイム(苗字)またはフルネイムである。

(例)Ms Nemoto、Ms Miyuki Nemoto

ポイント2:立派な役職(肩書)が付いている人は、基本的に 「役職+(ラストネイム)」又は「役職+(フルネイム)」になる(例)Judge ○○○(ラストネイム)、Dr. ○○○(フルネイム)

では、本日は女性の敬称について解説をしていきたいと思います。

学生時代に学んだときは、以下のように覚えた方が多いでしょうか。

Miss. :独身女性に使う。

Mrs. :既婚女性に使う。

Ms :既婚・未婚に関わらず使える。

このルールは基本的には変わりません。

しかしアメリカに限って言えば、

私たちが学校で習った正しいと言われるルールで

使われていないケースもあるわけです。

例えば、こんな場合。

日本の幼稚園にあたる (Preschool + Kindergarten )や

Daycare(託児所)など

特に小さなお子さんを相手にしている先生の中には

年齢、未婚、既婚などに関係なく、

自ら「My name is Miss. Wendy.」 

           【Miss.○○○(ファーストネイム)

と自己紹介する先生がいらっしゃるようで、

どうやらネイティブの間でも議論になることがあるようです。

以下のリンクによれば、

南部では「Miss ファーストネイム」を使うことがあるけれど

ニューヨークでは言わないと主張する人もいれば、

私もニューヨーク市に住んでますけど、

明らかに「Miss」の年齢ではない幼稚園の先生が、

Miss ファーストネイム って自己紹介してた。とか

人種によって使い方が違うとか、

社会的身分や経済事情によって違うとか、

歴史的背景があるとか、

「Miss ファーストネイム」の呼び方には

尊敬の念と親しみが込められていると

おっしゃる方もいるようで様々な意見があるようです。

また、小さなお子さんの中には、

「Ms 」を誤って「ミス」と発音してる子もいたりするようで、

ノンネイティブの私たちにはややこしい話なのであります。

一般的には、

敬称の後に苗字(書面の場合はフルネイムの場合もあり)を

使うのが好ましいとされておりますので、

「敬称 + ファーストネイム 」を使う人がいるけれど

厳密には正しくないらしい。。。と

覚えておけばよいかもしれません。

○ 「敬称 + ラストネイム」

✖ 「敬称 + ファーストネイム」

とかく、ビジネスの場においては、

敬称を使って相手の名前を呼ぶのであれば、

「敬称 + ファーストネイム」ではなく、

「敬称 + ラストネイム」 を使ってください。

前回お話したように、北米に限って言えば、

ビジネスであっても

ファーストネイムのみで自己紹介を済ませることが非常に多く、

上司をファーストネイムで呼ぶことも珍しくはありません。

なので、

時と場合で使い分けをする必要があるので気を付けましょう。

図々しく誰でもファーストネイムで呼んでオッケー

というわけではないので勘違いしないように。

もう一つおまけ情報

ちなみに子どもたちが、

友だちのお父さんお母さんを呼ぶときも

Mr. Brown / Mrs. Brown と 「敬称 + ○○○(ラストネイム)」です。

小さいお子さんは、誰々のママ「Wendy's mom」のように

呼ぶ場合もありますが、

育ちの良いお子さん という印象を持ってもらうためには、

友だちのご両親も「敬称 + ラストネイム」で呼びましょう。

と躾ることが重要なようです。ご参考まで。

*******************************************

次に 「Mrs. 」と「 Miss.」 の語源についてお話できればと存じます。

実はこの二つの単語は語源が同じであることはご存じでしょか。

”The title Mistress is feminine for the word mister. Historically, mister was (and remains to this day) a term that was used to address males regardless of their marital status, women, however, are a little more complicated when it comes to addressing them in a formal setting.” 

”「Mistress (ミストレス)」 は、Mister (男性の敬称)にあたいする女性の敬称です。歴史的に、「Mister(ミスター)」は配偶者の有無にかかわらず男性を表わす言葉として使われていました。(今日も使われている。)しかし女性の場合、とくにフォーマルな席では、もう少し複雑になります。”

”As is the case with Mister, Mistress was marital status neutral and referred to both married and unmarried women.”

”「Mister(ミスター)」同様、「Mistress(ミストレス)」は配偶者の有無は明確ではなく、既婚者&未婚者の両方を意味しました。”

”Eventually, Mistress was split into two separate contractions to distinguish the marital status of women: Miss is used to refer to unmarried women and Mrs. (the abbreviation for Missus) for married women.”

”最終的に 既婚者と未婚者を区別するため、「Mistress」は省略された二つの敬称(Miss. & Mrs.)に分けられました。: 「Miss.」は 未婚者を指し、「Mrs.(mɪs.ɪz)」は、既婚者を指します。”

”In subsequent years (or rather, centuries) women once again moved back towards a less identifying term, adopting 'Ms' to include all adult women, regardless of their marital status.

In the U.S., never use the term Mistress to identify or introduce a woman as it would have a completely different meaning today - especially in a business setting. Mistress is now generally interpreted to mean a woman having an affair.”

”数年後( 厳密に言えば数世紀後)女性は再び、配偶者の有無が明確ではない呼び方に戻り、すべての成人女性を意味する「Ms」を使い始めました。

アメリカでは女性を紹介する際など、とくにビジネスシーンでは「Mistress」という言い回しは決して使いません。今日においては、全く違う意味を持つからです。

現在では、「Mistress」=「不倫をしている女性」(愛人)と一般的には解釈されます。”

以下、「Miss.」「Ms」「Mrs.」使い方の解説です。

When to Use Miss

Address young girls as 'Miss.' You can also address unmarried women as 'Miss,' however, many unmarried women prefer to be referred to as 'Ms' instead.

”若い女の子達は「Miss.」と呼んでください。また未婚者も同様「Miss.」と呼ぶことができます。ただし多くの未婚女性は、代わりに「Ms」と呼ばれることを好みます。”

When to Use Ms

In objection to the generic term 'Mr' that does not distinguish single men from married men, feminists began promoting the term 'Ms' for women to serve as the female counterpart to Mister.

"Ms" can be used by any adult women regardless of her marital status, however, "Ms" refers to adult women, not to girls.

It is almost always better to err on the side of 'Ms' when referring to a woman if you are unsure of her preferred title or marital status.

”「Ms」は、配偶者の有無に関わらず成人女性に使うことができますが、「Ms」は大人の女性(adult women)に使っても、女の子/少女(girls)には使いません。

相手がどちらの敬称を好むのかわからない場合(Msなのか?Mrs.なのか?)又は、配偶者の有無がわからない場合、「Ms」を使うのが無難です。

(未婚の人を「Mrs」.と呼んでしまって気分を損ねられてしまうよりは、、既婚の人を「Ms」と呼んで間違った方がマシ。と言うことのようです。)”

When to Use Mrs.

The term "Mrs" originated to specifically refer to a married woman.

元来「Mrs.」は既婚者を指す言葉として使われ始めました。

”However, some women keep the "Mrs" in their name even after a divorce, and most women retain "Mrs" when they are widowed. It is not safe to assume that all women using "Mrs." as a title have a current or living spouse.”

”しかし、中には、離婚後も「Mrs.」をそのまま使っている女性がおり、夫と死別した女性も又、「Mrs.」をそのまま使っている方が多いため、「Mrs.」と名乗っている女性全員が結婚している。またはご主人が健在だと勝手に信じ込まない方がよいでしょう。”

以上、敬称の使い方のお話でした。

それでは、また。

最新記事

すべて表示
英語の相づち 〜Rejoinderの話〜

こんにちは。Nexus よりネモトです。 今日はリクエストをいただきましたので英語の相づちについてお話したいと思います。 日本語の相づちと言えば、 え〜!? そうですね。 いいですね。 いいね。 なるほど。 確かに。 さすが。 同感です。 それで? こんな感じですかね?...

 
 
 
「メリット&デメリット」は英語じゃないのか!?

こんにちは。NEXUSよりネモトです。 先日、頂いたご質問です。 「メリットとデメリット」 「良い点と悪い点」の意味で 日本語では使うかと思いますが、 実は、アメリカでは、聞きなれない言い回しです。 意味は通じるようですが、 ほとんど耳にすることはありません。...

 
 
 

Comments


bottom of page