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強盗犯に銃で反撃したらどうなるの?<Stand your ground law>

  • 執筆者の写真: Miyuki Nemoto
    Miyuki Nemoto
  • 2016年9月26日
  • 読了時間: 5分

*筆者は法律専門家ではありません。ニュースを簡単な日本語でご紹介しているだけで、その他の追加情報は、筆者の知識と独自調査により提供させていただいております。細心の注意を払っておりますが、記事の信ぴょう性についての保証は出来かねますので、何卒ご了承くださいませ。参考にさせていただいたサイトは、最後に掲載いたしております。ご興味のある方はご参考くださいませ。



こんにちは。NEXUSよりネモトです。



最近は、明るいニュースがちっともなくて、



更新がおぼつかない状態ですが、



今回ご紹介するニュースはこちらです。





ちょっと恐いニュースですみません。。。



強盗に入ってきた3人組に向かって、



銃で反撃している女性が監視カメラに映し出されています。



この女性、アジア人ですよね。たぶん。



わたしだったら、怖くて反撃なんてできないです。



ちなみに、撃ち合いの末、



犯人の一人は、死亡しております。



残りの二人は、逃亡中だそうです。



強盗に入られた女性は、事情聴取はされたものの、



今のところ、罪を問われてはいないようです。



今後どうなるか不明ですが、



おそらく正当防衛として認められるでしょう。



なぜなら、この事件の起こったジョージア州には、



「Stand your ground Law」 (スタンド・ユア・グラウンド法)



なるものが存在するからです。



日本語では、「正当防衛法」と訳されているようですが、



「Stand your ground Law」は、



「Self-defense laws」 の中の一つになるようなので、



単に「正当防衛法」と訳してしまうと区別がつかなくなるため、



ここでは、「スタンド・ユア・グラウンド法」といたします。



ご了承ください。



さて、この法律。



「State self-defense laws 」(州正当防衛法とします。)は、



大きく分けて3つあるようです。



◆Stand Your Ground: No duty to retreat from the situation before resorting to deadly force; not limited to your property (home, office, etc.).


スタンド・ユア・グラウンド法:殺傷能力のある武器に頼る前の(危険な状況からの)退避義務なし。自己所有不動産(自宅、オフィス等)に限らない。


*退避義務とは、危険な状況からまずは逃げなさい。(避難しなさい。)という義務のようです。



◆Castle Doctrine: Limited to real property, such as your home, yard, or private office; no duty to retreat (use of deadly force against intruders is legal in most situations); some states, like Missouri and Ohio, even include personal vehicles.


城の原則:不動産に限られる。例えば、自宅、庭、プライベートオフィス等。退避義務なし(侵入者に対する殺傷能力のある武器の使用は、ほとんどの場合、合法。)例えば、ミズーリ州、オハイオ州は、個人の車も含まれる。


*侵入者を銃で撃って死亡させたとしても罪に問われることは稀ということでしょうかね。



◆Duty to Retreat: Must retreat from the situation if you feel threatened (use of deadly force is considered a last resort); may not use deadly force if you are safely inside your home.


退避義務:もし脅威を感じた場合は、その状況から逃れるために退避しなければならない。(殺傷能力のある武器の使用は最後の手段と考えます。)もし安全な家の中に居る場合は、殺傷能力のある武器の使用はできない。


*つまり、まずは逃げなさい。武器を使って身を守ることは最後の手段です。と言うことになるのでしょうか。



スタンド・ユア・グラウンド法は、



アメリカすべての州で適用されているわけではありません。



私がかつて住んでいたネバダ州にも同様の法律が存在します。



ウィキペディアでは、米国50州のうち33州で、



スタンド・ユア・グラウンド法または



それに近い法律が存在するとされています。



しかし、あるサイトでは、



23州でスタンド・ユア・グラウンド法が存在し、



それに似た法律が存在する州が、5州とするところも。



なので、申し訳ございませんが、



正確な情報がわかりませんでした。



すみません。



以下、今回の事件が起こったジョージア州の州法からの抜粋です。



GEORGIA CRIMINAL JURY INSTRUCTIONS (G.C.J.I. 2003)


GA 3.02.10 Justification; Use of Force in Defense of Self or Others


A person is justified in threatening or using force against another person when, and to the extent that, he/she reasonably believes that such threat or force is necessary to defend himself/herself or a third person against the other’s imminent use of unlawful force. A person is justified in using force that is intended or likely to cause death or great bodily harm only if that person reasonably believes that such force is necessary to prevent death or great bodily injury to himself/herself or a third person or to prevent the commission of a forcible felony.



どういうことかというと、



ゆる~く簡単に説明するとこんな感じです。



身の危険を感じた場合、殺されるかもしれない、



強姦、誘拐されるかもしれない等といった脅威から



自分または第三者の身を守るために



相手を殴ったり、ナイフで刺したり、



銃で撃ったとしても罪に問われないということです。



解説が単純すぎてすみません。



平たく言うとこんな感じかと思います。



ただ、「Castle Doctrine」(城の原則)の場合は、



それが自分の家とか庭、オフィスに限られるとなっているのですが、



「Stand your ground law」では、自分の家に限らず、



どこにいても適用されるということのようです。



わたしも実は昔、ショットガンを所有していましたが、



銃を販売しているショップのオーナーに、



当時、ネバダ州の法律を説明され、衝撃を受けたことがあります。



オーナーさんいわく、



ネバダ州では、例えば、



誰かがドアを蹴ってあなたの家に侵入してきたとします。



侵入者が、あなたに気が付いて逃げ出したとして、



後方から犯人をショットガンで撃ったとしても



ネバダ州の法律では罪に問われないと言われました。



今思えば随分極端な説明だよなあと思いますし、



それを鵜のみにした私もこわいと思いますが、



そのオーナーさんが言っていたことの正当性は



私にもよくわかりません。



*****************************************



自分の身は自分で守るのが基本。



それがアメリカという国です。



日本が平和な国であることに感謝、感謝です。



それでは、また。



参考サイト:


https://en.wikipedia.org/wiki/Stand-your-ground_law


http://criminal.findlaw.com/criminal-law-basics/states-that-have-stand-your-ground-laws.html


http://lawofselfdefense.com/jury_instruction/ga-3-02-10-justification-use-of-force-in-defense-of-self-or-others/


http://www.alternet.org/story/154683/23_states_with_%22stand_your_ground%22_gun_laws_like_the_one_that_let_trayvon_martin's_killer_go_free

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